大切な家族と、もっと心地よく。
ペットは私たちに癒しと笑顔をくれる、かけがえのない存在。ごはんの時間に確実にスタンバイする正確な体内時計。病院に行くとは夢にも思わず毎回うれしさ全開のしっぽ。深夜に突如始まる大運動会。そんな愛くるしい家族と、安心して、快適に暮らせる住まいを見つけたい——そんな想いに寄り添って、「ペットと暮らす」をテーマにしたおうちづくりのアイデアをお届けします。住まい選びのポイントから、日々の暮らしを豊かにするヒントまで。人とペットがお互いに心地よく過ごせるおうちを一緒に考えてみませんか?
①内装材の選び方。犬や猫と暮らすうえで床の滑りにくさは最優先!
②回遊性の高い間取りで行ったり来たり
③想定外の事故を防ぐ!立ち入り禁止エリアと脱走防止への配慮
④おしゃれで快適な、暮らしになじむペットコーナーづくり
⑤「暑い!寒い!」は言えないから。いつでも快適な温熱環境
⑥もしものとき、ペットと一緒にどうする?「在宅避難」という選択肢
①走るたびしあわせ広がる。うちの子専用ドッグラン!
②お散歩グッズは玄関にまとめてすっきり収納
③散歩や庭遊びのあとに、汚れを落とせるスペースを
①おうちの壁がフィットネス場に!運動不足解消&気分もアガるキャットウォーク
②爪とぎ名人は今日も快調!爪とぎスポットは一か所じゃ足りない!
③猫はキレイ好き。快適トイレでごきげん生活♪
人とペットがお互いに心地よく過ごせるおうち
人とペットが快適に暮らす家づくりのポイント
①内装材の選び方。犬や猫と暮らすうえで床の滑りにくさは最優先!
一見ピカピカで気持ちよさそうなフローリング。でも、ペットたちにとっては…まるでスケートリンク!?この“ツルツル床”が原因で、足腰に負担がかかったり、思わぬケガにつながることも。特に足の細い小型犬は、関節を痛めやすいので要注意です。そんなときは、滑りにくいフローリング材やペット専用のコーティングで“すべらない床づくり”を。
また、床ばかりが注目されがちですが、壁紙選びも重要なポイント。ペットが体をこすりつけたり、爪を立てたり。壁こそ無言でダメージを受け続ける健気な存在。傷や汚れに強いペット専用の壁紙もたくさんあるので、その中から選んであげたり、臭いの原因成分を吸着し脱臭効果の高いエコカラットを採用したりするのもおすすめ。
もちろん、爪や足裏の毛の定期的なカットも忘れずに。
②回遊性の高い間取りで行ったり来たり
ペットの飼育環境はこの数十年で変わり、それまでの屋外で過ごすことが多かった犬や猫も家の中で一緒に暮らすスタイルが主流に。犬も猫も、部屋から部屋へとにかくよく動く!そんな子たちにぴったりなのが回遊性の高い間取り。行き止まりのない動線は、運動不足とストレスの解消に。
特に警戒心の高い猫にとっては、来客時などの「逃げ道」を確保することができて、ストレスを軽減できます。
回遊性の高い間取りは家事効率を上げることもでき、人にとってもペットにとっても快適な空間になるんです。ペット専用の小窓がついたペットドアの採用もおすすめ!気まぐれに部屋を出たり入ったりまた出たり、ドアの前で無言の圧力。ペットドアがあれば飼い主さんの手を借りずに自由に行き来ができ、夜中のドアマンも卒業!
扉の開けっ放しを防げるので光熱費削減の手助けにも。
③想定外の事故を防ぐ!立ち入り禁止エリアと脱走防止への配慮
「クローゼットから鳴き声が…」「ドアを開けた瞬間に外に…」そんな、“ペットあるある”にヒヤッとした経験、ありませんか?自由に過ごしてほしい一方で、好奇心旺盛なペットの安全面に配慮し、立ち入り禁止エリアや脱走防止策も考える必要があります。火や包丁を扱うキッチンはまさに危険地帯!床に落とした食材をペットが誤飲するリスクも。また、ベランダや玄関は、高所からの転落や脱走のリスクが考えられます。ペットに立ち入ってほしくない場所にはペットゲートが効果的。
ペットドアも、ロック機能があるものを選ぶと、特定の時間のみ開放できて便利ですね。
外が好きな子は一瞬の隙をついて外に飛び出してしまうことも。リビングや階段などが玄関と直結しているなど、部屋の奥からでも一直線に玄関に行けてしまう間取りは避けるか、ペットゲートを活用しましょう。意外と盲点なのが収納の扉。中に閉じ込められたり、洗剤や薬などが収納してあったりと危険がいっぱい。器用な子は勝手に開けて入ってしまうことがあるので、鍵をつけるなどの工夫が必要です。
開けられることが分かると無理やり開けようと扉を傷つけたり、お気に入りの洋服に爪をひっかけたりするため、最初の対策が肝心です。
④おしゃれで快適な、暮らしになじむペットコーナーづくり
人間だって、自分の部屋があるとうれしいもの。それはペットも同じです。ベッドや食事や飲み水、トイレシートなどを置くペットコーナー。家族の気配を感じつつ、落ち着ける場所に自分だけのテリトリーをつくってあげましょう。リビングの一角や窓際の陽だまりスペースなんて最高です。毛や食べこぼしが出やすいので、掃除しやすいタイルの床や、消臭機能のある壁紙を併用するのもおすすめ。上部に収納を設けると、ごはんやおもちゃ、お手入れ用品や掃除道具などをサッと取り出せて便利です。
⑤「暑い!寒い!」は言えないから。いつでも快適な温熱環境
人よりも暑さ・寒さの影響を受けやすく、体温調節も苦手なペット。不適切な空調管理が命に関わることも。そんな「言葉にできない」彼らのために、夏の熱中症や冬の低体温症を防ぐために、留守中の空調管理も大切。セキスイハイムの高気密・高断熱の躯体と独自の空調システム快適エアリーT-SASなら、夏も冬も家じゅう※1 心地よい環境に。機械で給気と排気をコントロールする第一種換気で、いつでもクリーンな空気に。また、太陽光発電システムと併用することで、空調の使用頻度が高くても家計にやさしく過ごせたり、万が一の時に家族みんなが安心できる「備え」になります。
※1 空調システム用のグリル・ガラリ等を設置しない空間は対象外です。
⑥もしものとき、ペットと一緒にどうする?「在宅避難」という選択肢
地震・台風などの災害時、ペットを受け入れてもらえない避難所が多く、一緒に連れて行けないという現実が多くあります。また、連れて行くことができてもケージでの生活や、慣れない場所、他の動物との接触が大きなストレスに。そのためできるだけ自宅で過ごす「在宅避難」を望む飼い主さんが増えています。太陽光発電システムと蓄電池の併用により、夜も電気をなるべく買わない暮らしが実現するのはもちろん、もし、災害時にライフラインが途絶えてしまっても、蓄えた電力を使用できるので安心です。※1
※1停電時、蓄電池の残量がない場合は電力を使用できません。また、使用できる範囲は、蓄電池や事前の設計により異なります。同時に使用できる電力には限りがあります。
非常時こそ離れ離れはつらいもの…。
犬と暮らす快適な住まい
①走るたびしあわせ広がる。うちの子専用ドッグラン!
犬は外の空気やおひさまが大好き。ドッグランや広々としたバルコニーがあれば、のんびり日向ぼっこをしたり思いきり走り回ったりすることができます。車の通りがない敷地内なら、交通事故の心配もなく安心です。共働きや外出が多いご家庭でも、お庭で自由に遊べる環境があれば、愛犬もストレス知らず。ノーリードで走れるって、犬にとっては最高のごほうびです。足元は芝生がおすすめ。クッション性のある人工芝ならお手入れもラクで、泥んこトラブルも回避!
安全対策として飛び出し防止のゲートも設置してあげましょう。
②お散歩グッズは玄関にまとめてすっきり収納
お散歩前後って、意外とバタバタしがち。リードやおもちゃ、ウェットティッシュにお水…
あれこれ探して玄関を行ったり来たり、なんてことありませんか?そんな時に便利なのが、お散歩グッズ専用の玄関収納。必要なものをまとめておける可動棚付きの玄関収納や、フック付きの壁面収納があると、出発前と帰宅後の準備・お片付けもぐんとスムーズに。汚れたグッズを一時置きできるスペースを設けるのもおすすめ。
③散歩や庭遊びのあとに、汚れを落とせるスペースを
毎回全力で遊ぶから外遊びや散歩のあとは、足元はドロドロ、おなかのあたりは葉っぱだらけ…。
そんなときに便利なのが、お庭や玄関まわりにある屋外水栓。排水のしやすいスノコや防水パンがあると、水はねや泥汚れも気になりません。
また、洗面室やユーティリティスペースに深型のスロップシンクを設置しておくと、シャンプーや汚れたおもちゃの洗浄など、楽な姿勢で利用でき、飼い主さんの負担も軽減。お湯が出る混合水栓があると、冬でも快適です。
もちろん日常のお掃除にも大活躍!
猫と暮らす快適な住まい
①おうちの壁がフィットネス場に!運動不足解消&気分もアガるキャットウォーク
猫は上下運動が大好き!壁にキャットウォークを配置すれば、室内でもたっぷり運動ができるフィットネス場に!リビングの壁や吹き抜けに設置することで、人のいる場所と猫の遊び場が共存。木目や壁紙と合わせることでおしゃれなインテリアにもなじみます。
窓から外をじーっと観察して鳥を見れば目で追って、通行人がいれば即チェック。猫ってまるで探偵。だからこそキャットウォークと小窓の組み合わせは最強のタッグなんです。壁面に設置したキャットウォークを小窓までつなげることで、そこは猫探偵が外をパトロールできる張り込みスポットに。
脱走しないよう、小窓は安全な網戸を設置するか、開閉できないFIX窓にしましょう。
②爪とぎ名人は今日も快調!爪とぎスポットは一か所じゃ足りない!
爪とぎスポットは猫の健康やストレス解消、そして家の傷防止のためにもとても重要な役割を果たします。猫にとって爪とぎは、爪のメンテナンス、匂いをつけるマーキング行動、ストレス解消など本能による習性で、我慢させることはできません。とは言え、あっちでガリガリ、こっちでガリガリ、壁紙や大事な家具に傷がつくのは困りもの。我慢させるのではなく、爪とぎ名人のお眼鏡にかなう爪とぎスポットをたくさん用意してあげることで、大事な家を守ることができます。猫のくつろぐリビングや、名人にとって絶好のターゲットになりがちなソファの近く、寝室などにボード状の爪とぎを置いたり、爪とぎ素材を取り入れたキャットタワーを設置してあげたりするとよいでしょう。
猫にとっても飼い主さんにとってもまさにWin-Winです。
③猫はキレイ好き。快適トイレでごきげん生活♪
猫との暮らしで悩みがちなポイントのひとつが、トイレの置き場所とにおいの問題。
猫はとてもきれい好きな動物で、トイレにもそれなりのこだわりがあります。トイレ環境にストレスを感じると排泄を我慢したり、粗相をすることも。人の出入りが激しい場所や騒がしい場所を嫌がるので、リビング内でもちょっと壁に隠れた場所や、静かな寝室などに設置しましょう。換気しやすい場所に設置したり、消臭機能のある壁紙と併用するのもおすすめ。また、縄張り意識が強く、他の猫の臭いがついたトイレを嫌がる子も多いので、多頭飼育の場合は猫の頭数+1個を設置できるスペースを確保しましょう。
平和な共同生活はトイレから始まるのです・・・
まとめ
人とペットがお互いに心地よく過ごせるおうち
犬や猫は、大切な家族の一員。それぞれの性格や行動に寄り添った住まいの工夫が、日々の安心と快適につながります。また、日々のお世話を支える機能を間取りの中に自然に組み込むことで、無理なく、楽しくペットとの暮らしを続けていくことができます。大切なのは、「人の暮らしを中心にしながらも、ペットの視点も大切にする」こと。それぞれの特性・習性を理解しながら住まいを工夫することで、毎日がもっと豊かに、もっと笑顔あふれる時間になります。
これからペットとの暮らしを始める方も、すでに一緒に過ごしている方も、「ペットと暮らす家づくり」が、あなたと家族の未来をもっと心地よくしてくれますように。